ワイズ・フィットの画期的な退会率


開業以来2%以下


30分・サーキットトレーニング(=Curvesタイプですね)の「フィットネスエクスプレス サーティーサーティー」の退会率である。通常のフィットネスクラブの退会率が5%であることを思えば、これは驚異的に低い数字といえるだろう(日経MJ新聞9月10日)。


前回のエントリーでも30分フィットネスが受けていると書いたが、実に早くも根付きつつあるようだ。従来のフィットネスクラブでは、なぜ退会率が高いのか。価値/対価のバランスが崩れていて、支払う対価以上の価値をユーザーが感じることができないから、と理屈ではこうなる。
http://d.hatena.ne.jp/atutake/20060817


ここでポイントとなるのは、対価の額云々よりも恐らく満足の行く価値を得られないことにあると思う。では、人はなぜフィットネスクラブに通うのか。表面的にはやせてスタイルをよくするためだったり、健康になることが目的だったりするわけだけれども、もう一歩その内面に踏み込んでみると、自分で自分を好きになれるためじゃないのだろうか。


もちろん、そのためにはいろいろと努力しなければならない。それはわかっている。こうしたニーズに応えるためにこれまでのフィットネスクラブでは、あの手この手を尽くしていろんなプログラムを提供してきた。その狙いは、運動が苦手な人も、体の固い人も、太った人でも、お年寄りでさえも自分に最適なプログラムを見つけることができるようにといった配慮からだ。


しかしプログラムが多すぎると、何をやっていいのかわからなくなるのである。じゃあ人気のあるのにしよっか、なんて考えは甘い。人気プログラムは人が殺到する(そういう状況を人気があるというのだけれど)。ということは満員状態であったり、ひどい時には殺伐とした場所取り合戦が繰り広げられたりもする。とうてい初心者が入っていける雰囲気ではないのだ。


それでもマニアは平気なのだ。彼らはそうしたプログラムにこそ群がる。この人たちは、基本的にずっと『やめない』人たちである。ところが、それほどまでのマニアではなく、とはいえ体を動かして健康になりたいと思っている人たちにとっては、自分たちにフィットしたプログラムがわかりにくく、そのために何となく足が遠のいてしまう。


しかも膨大な情報の中で忙しい毎日を送っている人たちが多いのだ。彼ら、彼女たちにとっては、フィットネスクラブに通って、ジムで少し体を動かしてスタジオプログラムに参加して、終わったらゆったりとお風呂に入ってトータル2時間弱、なんて優雅な時間の使い方はやりたくてもなかなかできない。


いきおいがんばろうと思って入ったクラブなのに、「2時間も時間を開けるのは厳しいよね」となり、やがて足が遠のく。すると月額数千円、入会する時は「これなら10回通えば、一回あたりは数百円よね、安い安い」と思っていた会費が、とんでもなく高いものと思えてしまう。


これが従来型フィットネスクラブ退会率5%の背景にあるメカニズムだと思う。そして、ここに出てきた不満のほとんどを解消してくれるのが『Curves』タイプの30分フィットネスなのではないだろうか。


つまり2時間まとめて時間を取ることは難しくても、30分なら何とかなる。しかも基本的にはサーキットトレーニングなんだから、スタジオプログラムのように時間が決まっているわけでもない。いつでも自分の都合のいい時に出かけていって、チャッチャッとやっておしまい。この手軽さが大きい。主婦なんかには強力なメリットだろう。しかも、これだと終わった後もお風呂に入ったりしないから、お化粧直しもそれほど面倒じゃない(女性にとっては、一度お化粧を落とすと、それを直すのが大変なのだ)。


さらにワイズ・フィットでは、米国型30分サーキットモデルを日本に合うようにリファインしている。それがたとえば有酸素運動だたtり整体やマッサージなどのコンディショニング。なかなかうまいやり方だと思う。

昨日のI/O

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『強い工場/後藤康浩』
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