素数って何やねん!


11と13、17と19、三ケタならまず101と103


双子素数というのだそうだ。素数とは「1とそれ自身以外では割り切れない数」のことであり、1は素数に入れない。これぐらいは、皆さん小学校時代に習ったことがあるはず。素数に続いて素因数分解をやり、そこから通分、約分などへと進んでいく。


この素数についての記事が、日曜日の日経に出ていた。そのタイトルが『解けぬ謎 素数の不思議』(日本経済新聞11月26日)。いわれてみれば確かに不思議である。


何が不思議なのか。


素数が無限にあることはわかっている(というか証明されている)。ところが冒頭の双子素数に関しては無限個あるという「予想」にとどまっている。おそらくは無限にあるはずだと考えられてはいるが、証明されてはいないということだ。


さらに素数の分布も謎である。

10までなら、2、3、5、7の四つ。100までは二十五個。1000までは百六十八個ある。数が大きくなるにつれ現れる頻度はどんどん下がる。
日本経済新聞11月26日)


やがて何十万個もの間素数がまったくない領域があるかと思えば、ひょこっと双子素数が出て来たりする。一体、素数とはどうなっておるのか、というわけだ。


数学の難しい話はおいといて、である。素人からすれば、数学の領域に未だにコンピュータを使って計算してもわからないことがあること自体が、ものすごく不思議だ。しかも、そもそも数という概念も、さらには素数という概念も人間が創りだしたものではないのか。


もちろん自然界と数の概念は密接につながってはいる。しかし、自然界の数を小数なり分数なり、さらには素数などの抽象的な概念へと発展させて来たのは人間だろう。自分たちが勝手に創りだしておいて、わかりませんとはどういうことか。


素数は、人間の考えることには限界があるということの証と捉えるべきなのだろうし、そもそも科学は無謬などとは決していえないことの証でもあるのだろう。にしても、おもしろい。そしてメソポタミアのシュメール文明の頃から素数が知られていたというから、そんな素数みたいな概念に行き着く(行き着かざるを得ないといったほうが正確なのかもしれないが)人間の思考パターンも相当に謎である。


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