InsightNowとFPN


30対1、もしくは2409対183


2週間ほど前からFPNというサイトにブログを投稿している(→ http://www.future-planning.net/x/)。FPN-新規事業とイノベーションを考えるビジネスニュースコミュニティということで、いろんなブロガーからの投稿を集めて掲載しているサイトである。運営者を見ると、実に錚錚たるアルファブロガーの方々が集まっていらっしゃる。


そんなところに自分の書いたものを簡単に載せてもらえるんですかい? と思いながらも、とりあえずメンバー登録して投稿してみた。投稿したからといって即座にアップされるわけではない。一応、投稿規定があり投稿された原稿については運営サイドでのチェックもされているようだ。


とりあえず、これまでに5本ほど投稿してみた。そこである投稿の結果が冒頭の数字というわけである。つまり同じ記事をこの『はてなダイアリー』とFPNにそれぞれ投稿してみたところ、まず記事を見てくれる人の数が12倍ほどFPNの方が多く、それに伴ってということだろうが「はてぶ」される数などは30倍もの大差がついた。


これはなかなか考えさせられる結果だ。


これまでせっせせっせと「はてな」で日記を書いてきた。昨日で日記をつけた日数は720日になるらしい。おかげでアクセス数も、あと何日かで12万に到達するだろう。だが、しょせんは一日200人足らずの人にしか読んでもらえていなかったわけだ。もっとも、人に読んでもらうことを半ば意識はしているけれども、読んでもらうことを第一の目的にしているわけでもないのだから、この読者数に対して別に不満・不平があるわけではない。


ところが同じ記事を、ブログが集まるサイトに載せてもらうとアクセスが一気に増える。「はてぶ」も付く。とりあえず今日の時点では「週間人気トップ5」にランクインされていたりする。これは素直にうれしい。うれしく思うと同時に、このFPNなるサイトが何を目指しているのか、とても興味がある。


そして、そういえば何か似たようなサイトを案内していたメールがあったよなあと思い出し、Gmailを検索して見つけたのが「Insight Now」というサイトである(→ http://www.insightnow.jp/)。こちらのテーマは「オープンナレッジを加速するユーザ参加型ビジネスメディア」である。FPNと比べると、何やら投稿者の顔写真が掲載されていたり(みんな、カメラマンに撮ってもらったような気合いの入った写真ばかりである)、投稿者もプロフィールを見ればすごい人ばかりだ。


が、とりあえず「我こそはと思われる方はエントリーを」と誘いのメールにあったので、ダメもとで手を挙げると幸運にも入れてもらえた。本当は入れてもらう前に運営者からの面接があるらしいのだが、何しろ奈良にいるということでそこは多めに見てもらったようだ。


ところが、こちらはかなり敷居が高いのである。他の人の投稿を見ていると、とてもブログをそのまま転載するようなわけにはいかない。だからこれまでに書いたブログをネタにして、きちんと考えをまとめてから投稿している。それで一本目を投稿して、たまたま東京に行く機会があったので、運営者の方にお会いしてみて驚いた。最終的には広告でのサイト運営を考えておられるようだが、そもそもの目的はビジョナリー(と彼らが呼んでいるフリーないしは独立系のコンサルタントやプランナー)を支援することにあるという。半ばボランティアである。


運営者自身がコンサルをされていて痛感するのが、日本の奇妙なビジネス風習がもたらすムダだという。すなわち個人でも優秀なコンサルタントはいくらでもいる。というかむしろ個人の方が優秀な人の割合は圧倒的に多いらしい。一方で有名な大手コンサル会社にももちろんとびっきり優秀な人はいるが、プロジェクトチームを組むとなると、そういう優秀なリーダーの下に何人かの人間がつかざるをえず、その結果コンサルタントフィーは当然人数分膨らむ。


実務的に考えれば余計な人数であり、それだけ余分なコストを依頼する側は負担しなければならない。同じ仕事を独立系コンサルタントがチームを組んでやれば、コストは大幅に下がり、しかも仕事の上がりはこちらの方が良くなる可能性が高い。しかし、発注側担当者は失敗したときの責任問題を考えて決してリスクを取ろうとしない。つまり万が一トラブルがあった場合に「なんで、そんな訳のわからん奴らに頼んだんだ。それはお前の責任だろ」と言われたくないわけだ。これが大手に頼んでいれば「仕方がないなあ。○○社がやってもダメなんだから、何か根本的な問題あるんだな」でしゃんしゃんである。


という構造に楔をいれるべく立ち上がったのがInsightNowというわけだ。


まずここに登録しているコンサルタントは各自、自らの頭脳の冴えを自分が書くコンテンツで実証することを求められる。だから読者数、読者からの評価によってリアルタイムで順位が付けられる。人気ビジョナリーのランキングも常に表示される。このランキングや投稿記事こそが、登録ビジョナリーの実力の証となるのだろう。「いずれ、コンサルを求める企業はこのサイトを見よ」という志に支えられたサイトなのである。


わざわざ人のために、そうしたサイトを立ち上げられた坂口氏の心意気に感銘を受けた。自分がここにおられるコンサルタント諸氏と肩を並べられる存在だとは思えないが、ともかくコンテンツでは負けないようにがんばりたい。


InsightNow、ぜひ一度ご覧になってください。
http://www.insightnow.jp/


昨日のI/O

In:
Out:
某ソフト開発物語


メルマガ最新号よりのマーケティングヒント

「段取り替えを減らせ」
http://blog.mag2.com/m/log/0000190025/
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昨日の稽古:

・レッシュ式腹筋、腕立て