運転、こわい
約2500万人
いわゆる高齢者の方がいま日本におられる。とりあえず現時点で70歳ぐらいの方は、三十台ぐらいでモータリゼーションを経験されているはずだ。だから男性の方は免許をお持ちの方が多い。そこからさらに10歳ぐらい下、いわゆる団塊世代の方たちとなれば、女性の方でも免許を持っておられる方がたくさんいらっしゃる。
もっと年代が下がって行くに連れて免許所持者はどんどん増えていき、今の20代ぐらいになると免許を持っていない人を見つけるのが難しいくらいではないだろうか。ただ最近では若者の自動車離れが言われているので、いまの二十歳前後ぐらいの人たちに話を限れば、また少し状況は違うのかもしれないが。
ともかく確かいま、日本中には約8000万台ぐらいのクルマがあったはずだ。それだけとんでもない数のクルマが道を走っていることになる。そして、免許を持つ人の数が増えれば、相対的に運転のうまくない人の数も増えてくる。おかげで最近クルマに乗っていると、とても恐い思いをすることが増えてきた。
といっても昔のように峠を攻めたりしているわけじゃない。ごくごくおとなしく家の近くを、とろとろ走っているだけである。そもそも歳を重ねるに連れてクルマを運転することが嫌いになってきてはいたのだが、近ごろは嫌いというよりも恐ろしいと思うようになってきた。
理由は二つある。
一つは、ものすごくわがままな運転をする人が増えているような気がするからだ。今どきの自動車学校では教えていないのかもしれないが、たとえば交差点での優先順位であるとか、狭い坂道ですれ違う場合に上り・下りではどちらが優先かといったルール(といっていいのかな?)はもとより、普通に交差点を直進しようとしているのに右折車が突っ込んできたりすることがある。
ひと言でいえば「ジコチュー」ドライバーが猛烈な勢いで増えているような気がしてならない。こんなこともある。対向車線を自転車がこちらに向かってくる。その後ろからクルマが来ている。もちろん、こちらも普通に走っている。そのままお互いが進むと、対向車線のクルマは自転車にかする危険性がある。というときは普通、対向車線を走っているクルマがスピードを落とし、こちらが行き過ぎるの待ってから自転車にぶつからないよう少し避けて走る。ものだと思っていたら、近ごろはどうもそうではないらしい。
自転車にぶつからないように平気でこちらの車線まではみ出してこられる。危ないので、こちらは減速して相手が通り過ぎるのを待つ。変だと思う。
あるいは。前を走っているクルマの挙動が不審なケースもある。とりあえず対向車が来るたびにブレーキを踏み、左に寄る。クルマがすれ違えないほど狭い道での話じゃない。きちんとセンターラインが引かれている道でのことだ。後ろから見ているだけなので推測するしかないのだが、恐らくは「向こうからクルマが来る。恐い。ブレーキ踏まなきゃ、そして避けなきゃ」といった走り方をされているのではないだろうか。
確かにそうした運転の方が安全といえばそうなのかもしれない。が、はた迷惑なこときわまりないのも確かだ。そうした方はスピードも極めてゆったりとしている。時速にして30キロにも満たないことが多い。それでいて前の信号が黄色になったりすると急に加速して突っ込んで行かれたりする。危ないなあと思う。と同時に、つくづく恐いなあと思う。
カーブの運転にしてもブレーキをかけてスローインはセオリー通りだけれどファストアウトではない。スローインのあとスロー・スローと続き、ほとんどストップアウトだったりする。あるいはコーナーの出口をしっかり見てステアリングをしっかり切って、あとはあまりハンドルを動かさないといった運転も流行らないようだ。最初膨らんだかと思えば、次はガードレールに寄り過ぎて軌道修正し、最後はセンターラインオーバーみたいな感じで、これも危なっかしくて仕方がない。
はっきり言って、自分の運転がうまいなどとは今ではまったく思わない。これまでに事故も二回経験している。いずれも若気の至りとはいえ、人に迷惑を掛けたことは確かだ。だから、今はできるだけ安全に、リスクを低くするように心がけて運転しているつもりだ。自分が改心した故に余計に気になるのかもしれないが、本当にクルマを運転するのが恐い。
などと思われる方は、いらっしゃいませんか?
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