歯医者さんのプロモーション


8020の前にまず6024


60歳のときに24本、80歳でも20本は自分の歯を残すことを「6024」運動とか「8020」運動と呼ぶそうだ。とりあえず歯医者さんは、あまり好きではない。正確にいうならば「好きではない」というような消極的なマインドではなく、むしろはっきりと嫌いである。


というか、正直なところ「恐い」。このあたりのいきさつについては、以前にも書いたことがあるので省略させていただく(もし、興味があるという奇特な方がおられるならば→ http://d.hatena.ne.jp/atutake/20060323/1143065041)。


さて、歯医者さんに対していわれのない恐怖心を抱いている私としては、まず何よりも歯が悪くならないように心がけることをもって防衛策としている。すなわち、自営業であり朝も比較的ゆっくり過ごせるのを良いことに、夜寝る前だけでなく朝食の後もかなりきっちりと歯磨きに励んでいる。


だいたい日経新聞を読みながら歯を磨き始め、株式欄にたどり着くぐらいに磨き終わるぐらいのペースだ。時間にして5分から10分たらずといったところだろうか。以前、歯医者さんで歯磨き指導を受けたときに、歯茎が痛むところがあればそれは歯槽膿漏になりかけということであり、もし歯磨きで血がにじむならきっちりと磨いて悪い血を出した方がよい、といわれた。だからはブラシを当てて少しでも痛むところがあれば、そこを念入りに磨いている。


おかげで、この2年ぐらいは好調を保っている。とはいえ、歯は魔物である。いくら歯磨きに精を出していても、いつ何時痛みが襲ってくるかわからない。そして、歯は一度痛み出したら痛みが引くことは決してなく、しかも食事をするたびに痛みが増す(ような気がする)。


そうなるとお手上げだ。20年ぐらい前に歯痛に襲われながらも出張しなければならない羽目になり、正露丸をいくつも痛いところに詰め込んで新幹線に乗ったことがある。が、痛みは一向に収まらなかった。まるで奥歯の中にものすごく意地悪な小さな悪魔が入り込んで、そいつが「へっへっへっ、痛いやろ。ちょっと油断したらすぐに突っついたるさかいな」とばかりに、錐で歯をつつき回されているような痛みが出張中ずっと続いた。


おまけに同行した上司からは「お前、昨日何食うてん! なんか今日は口からえらい変なニオイさせてんなあ。得意先行ったときは、できるだけ口閉めとけよ」と手厳しいひと言までかまされてしまったのだ。


前置きが長くなってしまったが、そういう万一のときのために備えてやはり安心できる歯医者さんを一軒、何とかキープしておきたいと考える。


ここでマクロ環境を少し調べてみるに、歯科医業界は明らかに過当競争に陥っているという。しかも医師の技量には大きな差があるらしいのだ。こんなの少し考えてみれば当たり前の話である。自分がたいていのお医者さんより若かった頃は(つまり、相手の方が年上だと思っていた間は)、お医者さんはみんな自分より偉いと単純に考えていた。まさか医者の技量に優劣があるなどとは思いもよらなかったのだ。


ところが自分の方がたいていのお医者さんよりも歳を食っているのだとわかってきてからは、そりゃ医者だってうまい下手はあって当然だよなと考えるようになる。これが年の功というものなのかもしれない(というか、単に自分がオバカだっただけだとも考えないではないが)。


そこで、ようやく本題にたどり着いたわけだが、少なくとも歯医者さんはもう少し熱心に、自分をプレゼンテーションしてはくれまいかと考えた次第。もちろん医者の販促・広告活動が法律によって厳しく規制されていることは重々承知の上で、それでもやりようはないものか。


とどのつまりはクチコミに頼るしかないのかもしれないが、それも結局は人任せである。人によって治療の痛みは大きく異なるのである。現に息子と私では同じ歯医者にかかりながら、その痛みの感受性において天と地ほどの違いがあったのだ。だから、知りたいのは、その歯医者さんが、私にとって「痛い」ことをするのかどうか。それだけである。


ネットには歯科医の比較ランクサイトがあるようだが、奈良地区などはまだまだ比較の対象になるほどの情報がない。こうしたサイトがどんどん普及し、近辺の歯医者さんに対する評価情報が次から次へと書き込まれ、できれば『旅窓』のように書き込みに対する医師の返答まで掲載されるようになれば、少しは参考になるのではないだろうか。


歯医者格付けサイトの急速な普及と充実、さらにはお医者さまから積極的な情報発信を強く希望する。



昨日のI/O

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ポルタウォーキング原稿
FVC取材原稿

メルマガ最新号よりのマーケティングヒント

「手作業の標準化」
http://blog.mag2.com/m/log/0000190025/
よろしければ、こちらも。
□InsightNow最新エントリー
「ワープが中国のキーワード」
http://www.insightnow.jp/article/1951

昨日の稽古:

・レッシュ式腹筋、拳立て伏せ