お一人様に向いてるパソコン

atutake2008-12-10



メールの送信、閲覧が52%


外出先でのパソコンのネット利用意向調査の結果である(日経産業新聞2008年12月3日付け1面)。ちなみに

女性は飲食店探しが58%で断トツ。暇つぶし、遊び場探しなど回答も多く、パソコンを携帯電話並みに遊びの情報収集に使いたい利用者像が浮かび上がってきた。
同じ調査では公衆無線LANをどのような機器で利用したいかも聞いた。話題の低価格パソコンは全体の48%と最多(前掲紙)


なるほど、パソコンは仕事に使うだけのツールではないということか。が、お一人様にとってはパソコンが命綱である。これがどれぐらい大切かといえば、個人的にはもしかしてノートパソコンと自宅外での有線/無線LAN環境がなかったなら、プータロー化していた(今も半分しているという話もあるが)恐れもあるぐらいのもんである。


それほどまでにパソコン&ネット接続のセットは、ワークスタイルを変えた。そして自分のワークスタイルの変化は、まだ現在進行形である。たとえば外出先でのメールチェックに関しては、パソコンよりもケータイがメインになった。さすがに長文を親指で打つのはヤだけれど、三行ぐらいなら何とかなる。Googleさんのおかげである。Gmailはケータイでの使い勝手もどんどん良くなっている。


では外出先でパソコンを何に使っているのかといえば、もっぱら原稿書きだ。原稿書きといってもいろいろあって、取材原稿を仕上げる場合の第一ステップはテープ起こしとなる。お外(主に電車の中が多いのだけれど)は、このテープ起こしにもってこいなのである。


残念ながら当方のモバイルパソコンには、eMobileをはじめとするネット接続のためのカードが刺さっていない。従ってお外でネットにアクセスするためには、HotSpotなどの公衆無線LANを使うか、あるいはホテルでのLAN接続に頼るしかない。ということは電車での移動時間中はネットアクセス不可能=集中してテープ起こしに打ち込めるというわけだ。


もちろん原稿書き仕事レベル4にあたる原稿アウトラインを作ったり、さらにレベル3となるラフ原稿作成だってできる。いやいや意外に集中できる電車の中ではレベル2の初稿、二稿作成からレベル1の最終原稿作成、推敲だってこなせるのである。さすがにネットアクセスして何かの資料にあたらなければならない場合は無理だけれど、表現を練るならパソコンに入っている『日本語大シソーラス』『広辞苑』があれば十分だ。


とはいえ電車の中が万能ワークスペースかといえば、残念ながら一つだけ難点がある。電源である。N700系新幹線なら問題ないのだが(N700系は基本的に混んでいるからあまり好きではないのだが)、それ以外の新幹線では座席指定をきっちりした上であとは運を天に任すしかない。これが在来線となると完全にアウトである。だから在来線に長時間乗らなければならないことがわかっているときなどは、重いのを我慢して予備のバッテリーを持っていくこともある。


今のところまだiBookのバッテリーは弱っていないので、原稿書きだけなら何とか4時間弱ぐらいは保ってくれる。ただしモニターの照度をできるだけ落とさなければならない。ちょっと見にくい。目があまり良くない故できればフル照度で使いたいのだが、そうするとバッテリーの減り方がてきめん早くなる。もう4年ぐらい愛用しているiBookもそろそろくたびれてきたし、何しろ重さが2キロ以上ある。重いのである。


何とかならんかと考えていたところに登場してきたのが『ネットブック』。こいつはなかなか魅力的ではないか。


ハードディスクにがんがん資料を突っ込む必要はないから、SSDでも構わない。Office系アプリケーションがなくたって、そんなものはGoogleさんがいくらでも貸してくれる。Google Docsなんてオフラインでも使えるのだ。願わくばエディターで使い勝手のよいものがあれば、それでコトは足りるだろう。お一人様にはネットブック、かなり魅力的である。


しかも100円で買えるものまである。これは強烈なインパクトがある。


軽量&タフ&使いやすいモバイルパソコンといえば『Let's Note』も選択肢となるのかもしれない。新幹線内使用度はこれが一番高い。あるいは取材で伺った大学教授愛用率もナンバーワンである。が、こいつは何といっても高いのだ。ネットブックなら5台ぐらい買えるほど高い。もちろん良いものは高い、これは当たり前である。


「良いものを安く」が確かコトラー先生もおっしゃっていたマーケティングの真理なのだ。となればネットブックはかなり魅力的に映るのだが、さて。キーボードの打ちやすさ、バッテリーの保ち、モニターの大きさの順で優先順位を付けるとき、どれが最適なのだろうか。意外にバッテリーが弱い機種が多いと聞くのだけれど。


と悩みつつもできれば、もしかしたら出るかもしれないと噂のマック版ネットブックを待ちたいとも思ったりする。そして、こんなことを愛用のiBookで書くと突然機嫌を損ねたりするので、理想はiBookがぐっとスリムに軽くなって、バッテリーの持ちが良くなることと付け加えておく。


お一人様仕事術、その壱拾玖
『お一人様は、ノーパソにこだわるべし』


昨日のI/O

In:
スタッフインタビュー
Out:
帝塚山大学・北浦かほる教授インタビューメモ


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