マーケティングセミナーパート2


ためらいなくズバッとポイントを突いてくる人、が第一印象だった。


InsightNow主催、ビジョナリー・コラボレーションセミナー第二弾のお知らせである(→ https://www.insightnow.jp/events/seminar0218)。


その人と初めて会ったのは、あるミーティングの席で。時間に少し遅れてきた割には、遠慮会釈なくずけずけとモノを言うスタンスがとても印象的だった。そのミーティングに参加しているメンバーはほとんどみんなが初対面同士なので、どちらかといえば発言を求められても無難な意見に流れがち。だから彼はひときわ目立った。


ことばがまるで「ビシッ」と音を立てて、ピンポイントで要点を撞いてくる。といって別にけんか腰なわけでも、いわゆる批評家タイプのごとくあらゆることにネガティブなコメントを出すのでもない。


後から来たけれどもディスカッションの流れを即座に理解し、その場そのタイミングで言われるべきことをキチンと言葉にする。極めてクリア&シャープなのだ。見た目はやたらとロン毛なので、ほんの少しではあるけれどもったり感がなきにしもあらずといったところだったが(もっとも、次にお会いしたときには髪もバッサリ切って風貌と印象がジャストフィットしていたことを付け加えさせていただく。ということでご容赦を)。


ともかく初回のミーティングでは、どこまでも俯瞰的な視点からとてもクリアカットなコメントを小気味よく決めてくる人、という印象が強烈に残った。


あとで年齢を聞いてさらに驚いた。もとよりこうした仕事では、年齢はまったく関係ない。逆にいえば、若くして独立されているというのは、まさに実力の証である。つまり若いのだ。が、キャリアはすでにバリバリである。


再度お会いしたときには、彼のシャープなインテリジェンスがどのように形成されたかをじっくり伺うことができた。いるのだ、こういう人がごく稀にではあるけれども。すなわち、元々頭のとても涼しい人が、泥臭いハードトレーニングに耐え抜くことによって、その才を一挙に数段階ジャンプアップさせるケースが。


彼はあるコンサルティングファームで徹底的にしごかれた。大きなプロジェクトで先輩ディレクター(ということは、実際には何も手を動かさないことを意味する)について、フィージビリティスタディ、リサーチに奔走し、ミーティングで使うレジュメをまとめ、最終的にはプロポーザルを書き上げる。


もちろん一度で話がまとまるわけもなく、二転三転する話を何度も何度もまとめあげる。クライアントミーティングが終わり、深夜オフィスに戻って上司と打合せ。指示を受けてとどめのひと言は「じゃ、ペーパーは明日の朝あったらいいから」で締められる。その『ペーパー』はいつ作るのか、上司が帰ってから朝までの間に書き上げるのだ。


もとより、その上司は彼の資質、タレントを見抜いていたからこそ、そこまで過酷なオーダーを出していたに違いない。そして彼は見事に上司のハードな要求に応え続けた。これが彼の素質を花開かせるための格好の肥やしとなった。


説得力のあるペーパーを、いかに短時間にまとめるか。フレームワークを駆使すること、だらだらとテキストを書き連ねるのではなく、チャートやグラフに語らせることが肝要である。そして、何よりもまず徹底的にロジックを考え抜くことが大前提となる。コンサルタントに求められる能力を彼は、まるで星飛雄馬大リーグボール養成ギブスで同年齢の子どもとは異次元の能力を培ったのと同じようなやり方で身につけた。


だから彼の話は、誰にでも『見える』のではないだろうか。その証がビジョナリーランキングでの常時上位評価であり、アンケートでの人気ビジョナリートップランクである。


その若きカリスマ伊藤氏がいよいよ、セミナーを開催する。題して『ぎりぎりと頭をひねりつつ、フレームワークを使いたおしつつ考えるためのプランニング実務講座』である。それがどんな内容になるのかは知らない。が、参加される方に保証できるのは、伊藤氏の頭がつねに、どれぐらい高速回転しているかを身近でビンビンに感じられること。


思えば、超高速で回転しているコマは止まっているかのごとく見えるのである。あるいは能の役者はあれほどゆっくりとした動きしか見せないにもかかわらず、その心拍数はほとんど超人的なレベルに達しているという。本物とはそういうものだ。


極めて穏やかで、表面はにこやかな氏の内面のウルトラ回転度合いを、間違いなく感じることができるセミナーである。知的刺激を受けたい方、考えることの本質に触れたい方にはためらわず参加をお薦めする。


ただし、一つだけ注意もしておきたい。なまじ自分は頭が良い、などと思っている方はゆめゆめ参加されないように。なぜなら、世の中には「こんなにも頭のキレる人がいる」ことを知るのは、かなりショッキングな出来事であるから。
https://www.insightnow.jp/events/seminar0218

昨日のI/O

In:
エイトビー諧社長インタビュー
Out:
某キャンペーン説明用ペーパー
MonotaRo瀬戸社長インタビュー原稿

昨日の稽古:富雄中学校武道場

・縄跳び〜補強運動
・基本稽古
・ミット稽古
・組手稽古