高校からの英語


英語、IT、ファイナンス


これからの日本人にぜひとも身につけてもらいたい『新・三種の神器』だと大前研一氏は強調している。その通りだと思う。そして残念ながら、今の日本人でこの三つをハイレベルで身につけている人はあまりいない。自分だってそうである。


そこでまず高校生からは意識して英語を学んでほしいと思う。ついでに高校時代からファイナンスについても、少しずつ考えるべきだとも思う。生きた英語を学ぶ上でも、世界で起こっている出来事をファイナンスの視点から見ることは、とても役に立つはずだ。


さて、英語の勉強の仕方について。


勉強方法を考える前に、まず何のために英語を学ぶのかを考えたい。ここでは目標を、目一杯高いところに置こう。たとえば、こういうことだ。何かスポーツをやっているとしよう。そこで一年後、自分がどのレベルになっていたのかを考えてみる。ここでたとえば学校で一番レベルを目指していたのでは、おそらく市の大会で一等となるのも難しいだろう。逆に県大会で優勝してやる、ぐらいの意気込みで努力を重ねれば、学校でイチバンになるのなんて楽勝ではないか。


では、英語は何のために学ぶのか。ここは一番、韓国の最難関女子大学が入学してくる学生に課している目標を参考にしようではないか。すなわち『就職先は国際機関または国際的な企業、そこに入って5年後にはアジア地区のトップになる』。


高校でトップなどといった目先の目標ではなく、英語で大学受験を乗り切るレベルの目標でもない。英語で普通に仕事をする、いや、英語でリーダーシップをとる、あるいは経営陣として活躍する。ための英語学習を高校から始める。


もし納得がいかないなら、ぜひ逆からの思考にもチャレンジしてもらいたい。仮に将来、英語で仕事をするような選択肢を自分が持つとすれば、そのために使える英語はいつから勉強を始めれば良いのか? 早ければ早いに越したことはない。高校入学は、新しいことを始めるのには絶好のタイミングだろう。


では、将来仕事で使える英語とはどんなレベルなのか。反射神経的に英語が出てくるレベルである。どういうことか。英語を読んで英語のままで理解する。英語を聞いて英語のままで理解する。さらには英語に対して英語で考え、英語で応える。


そんなことができるのだろうか。できる。必ずできる。
とんでもなく難しく、困難なのではないだろうか。継続的な練習は必要だけれど、決して難しくはない。むしろ「えっ、こんなに簡単でいいの?」とか「かなりおもしろい」と感じるはずだ。


まず学校の勉強。これは教科書と教科書用のCDを使ってしっかりやる。やり方は中学生英語の学び方と同じだ(→ http://d.hatena.ne.jp/atutake/20060420/1145481385)。これに加えて、三つやることがある。だから少し時間がかかる。たぶん、毎日もう30分ぐらいやらなきゃならない。


追加でやること、その1『英語の本を読む』
Oxford Bookwormシリーズがある。語彙力のレベルに応じてStage1の中一クラスからはじめて、中二、中三レベルとステージをあげていく。ポイントは辞書を引かずに読むこと。少々わからないところがあっても、全然構わない。どんどん読み飛ばして良い。できれば高校一年の間にStage3までを読んでおきたい。これに15分。
http://www.eigostore.com/oxfordbookworms-c-1441.html


追加でやること、その2『smart.fm』で勉強する
英語を聞く、覚えるためのサイト。こんなのが今はあるのだから、使わない手はない。まずは、ここからスタートして、どんどんレベルアップしていけば良い→ http://smart.fm/lists/705-1
ちなみに、これはケータイでも使える。ちょっと時間の空いたときなどにもちょこちょこっと英語の勉強ができてしまう。良い時代である。これにも15分。


追加でやること、その3『英英辞典』を使う
慣れるまでは大変かもしれないけど、これはがんばってほしい。要するに国語辞典の英語版である。日本語の意味を調べるときには、日本人なら当たり前だけれど、日本語で説明された辞書を使う。英語で考える人たちは、同様に英語で説明された辞書を使う。だから英語の回路が頭の中にできる。その回路を作るための練習だ。
おススメはこれ→ http://www.amazon.co.jp/%E3%82%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%89%E7%8F%BE%E4%BB%A3%E8%8B%B1%E8%8B%B1%E8%BE%9E%E5%85%B8-%E7%AC%AC7%E7%89%88-S-Hornby/dp/4010752920/ref=sr_1_11?ie=UTF8&s=books&qid=1238338417&sr=1-11


さて、これをレベルアップしながら高校の3年間続けるとどうなるか。センター試験の英語は、ほぼ間違いなく満点を取れる。東大、京大の英語の二次試験でも間違いなく8割以上は取れる。確か試験科目が英語と国語だけだった慶応の文学部なら、まず合格間違いなしだろう。


さらに、大学の英語の授業を予習なし、辞書なしで楽に受けることができて、試験勉強しなくても確実に「良」は取れる。もし留学生と出逢えば、普通に英語で会話できる。仕事に必要な専門用語を覚えれば、外国で就職できる。だまされたと思って3年間、やってみてください。




昨日のI/O

In:
『知の衰退からいかに脱出するか』大前研一
Out:
森ノ宮医療大学・金尾教授テープメモ

昨日の稽古:西部生涯スポーツセンター

・基本稽古
・ミット稽古
・移動稽古