キーボードオタクの夢



このエントリーは、R+さんから送っていただいた献本『MacPeople5月号』についてのレビューです。

聞術の続きは、明日アップします。


発売初日に30万台


1時間に1万台以上の勢いでiPadは売れたらしい。その30万分の1に入れなかったことが残念だ。とはいえアップル社の目算では、今年中に700万台は売れることになっているらしいから、700万分の1には何とか潜り込めるかもしれない。


これまではじっと我慢の子であった。iPhoneも欲しい気持ちを何とかぐっと押さえ込んだ。「何といっても、iPhoneにはキーボードがないですからね。ちょっと使いづらいんじゃないですか。それにわざわざケータイをauからSoftBankに換えるのも面倒だし」が、iPhone誘惑者に対抗するときの答えである。


ネットブックに食指を動かしたこともある。「そりゃ軽くて、コンパクトで持ち運び便利なのは、よくわかりますよ。でもねえ、何といってもMacOSじゃないってのが致命的ですよね」が、ネットブック誘惑者に対する抗弁である。


ところがiPadである。これは、えらいことになった。


iPadにはソフトタッチとはいえフルキーボードが備わっている。いうまでもなくMacOSXである。もはや抗いがたいというか、iPadに飛びつかない理由がないではないか。世界同時発売なんてことにならなくて良かった。万が一にでも、そうした浮かれ気分を煽るような事態になっていたら、本当に見境をなくしていたかもしれない。危ないところである。


という人間にとって今号の巻頭特集『後悔しないiPad購入ガイド』は、正直なところあまり役に立たない。だってiPadについては「後悔したって」いいんだから。むしろ、欲しいがまだ手に入らない人間にとって「iPadはこんなこともできるのか」「こんなにすばらしいのか」「これほどまでにすごいのか」記事を読まされるのは、ある意味拷問だったりする(もちろん冗談ですけど)


ともかくiPadを買おうと思っている人なら、確認の意味でも読んでおくべき特集だと思う。


さて、なぜiPadに興奮しているかといえば、個人的には、ひとえにソフトタッチキーボードを備えているからだ。つまり筆者はキーボードマニアックなのだ。Mac使いでありながら、可能な限りマウスは使いたくない。便利だといわれるタッチパッドさえも、使わずに済ませられるなら、それに越したことはない。何もかもをキーボードのみでやってのけたいと思っているのだ。


そんなキーボードフェチの方が、もしおられるなら、何はさておき、今号のMacPeopleは絶対に『買い』である。今号67ページから始まる特集3は「極めるキーボード入力」である。その1ページ目には、まさに「えっ、そんなんできるんですか(by内場勝則よしもと新喜劇http://tinyurl.com/y9bbf35)」的ショートカットが記されている。


なにしろマウスを使わずメニューを操作できるのだ。アプリケーションではなくFinder状態の時にリンゴマークの横に並ぶ一連のメニューですね。丁寧にいうと、左端からリンゴマーク・ファイル・編集・表示・移動・ウインドウ・ヘルプと並ぶメニューである。これをキーボードだけで扱うことができる。驚天動地である。


このキーボードショートカットは超絶的に便利だと個人的には思う。これがわかっただけでも、値打ちがあると思う。ここでタネばらしをしてしまうのはルール違反なので、それはやらない。が、ほかにもいくつもの役に立つキーボードショートカットが掲載されていたことを追記しておく。ほんと、キーボード使いなら、今号は買いである。


昨日のI/O

In:
『バビロンの流れのほとりにて』森有正
Out:
古川佐賀県知事・インタビューラフ原稿

昨日の稽古:

・腹筋