絶品カレーうどん



一杯800円


カレーうどんの値段にしては、高いと思う人もいるかもしれない。でも、本当にカレーうどんを好きな人が、これを食べたら、決して高いとは思わないんじゃないだろうか。とにかく半端ないのだ。カレースープも、具も、そしてもちろん麺も。


麺は讃岐の平麺を特別に仕入れているのだという。何が、どう特別なのか。小麦の配合を、1パーセント単位で指定してブレンドした粉を練って打って伸ばして仕上げた麺である。だから香りが違う。もちっと歯ごたえのある麺を、口の中で噛みしめたときに、ほのかではあるけれど、確かに小麦の香ばしいうまみが口の中に広がる。


この香りが、カレーのコクと複雑なスパイスの調合による辛さのハーモニーをきっちりと受け止めるのだ。しかも平麺である。つまり読んで字のごとく、平べったい麺である。じっくり眺めてみると、気持ち、麺の中央部がくぼんでいる。このくぼみが、おそらくは決定的に重要なのだ。


なぜか。ここにスープが絡むのである。もしこの平麺を編み出した人が、最初からカレーうどん用に考えていたのだとしたら、この人は天才じゃないだろうか。


そしてカレーである。


辛い。でも、うまい。そして、後を引く。これもスパイスの調合には、こだわり抜いたという。ターメリックコリアンダー、唐辛子にナツメグ、ウコンにカルダモンに………。複雑なハーモニーが広がる。そして、写真を見ればわかるように、仕上げに何か白い液体を溶かしている。


これが何なのか、ぜひ当ててみていただきたい。ヒントは、さらなるコクとまろやかさのための一品である。


もちろん具だって手抜きなしだ。玉ねぎ、牛肉、そして『かす』。汁の中には九条ネギも隠れていた。寒い季節には、ぽっかぽかになること間違いなし。白ごはんが欲しくなる絶品、カレーうどんである。お近くに来られたなら、ぜひ一度、お試しあれ。


お店の名前は、鉄板焼き『たちばな』。京都は町のど真ん中、室町通仏光寺東入るにある。


昨日のI/O

In:
『村上朝日堂はいほ〜!』村上春樹
Out:
大阪医科大学・前村教授、黒岩教授、根本教授テープメモ

昨日の稽古:

ナイファンチ、肩胛骨、大腰筋、腹筋