無からアイデアは生まれない



なんか、いいアイデアないの?


企画会議でのお決まりのひと言。そんな、いきなり言われたってなんも出ませんよ。となるのが、普通ですね。でも、そんな時でも、時々いませんか。ほう、それって、なかなかいいじゃん! というアイデアを出す人。


そんな人は、どこが違うのでしょうか。


おそらくマーケティングのフローを理解しているのです。そして流れに従って、情報を集めているのです。


企画書は、マーケティングの流れに従って考えれば、とりあえず書ける。考える筋道を外すことなく、組み立てていける。これは間違いありません。いくつかのマーケティング分析についても、実際にはそんな難しいことなど何もないのです。


ただし必要なことが、一つあります。それは、普段から情報を集めておくこと。そして集めた情報を『分』けること。分析といっても、難しく考える必要などなく、基本は分けることです。とはいえ分けるためには基準が必要。特定の基準(早い話が、自社にとって儲かることなのかどうか)に基づいて、集めた情報を分けることが分析です。


マーケティングのフレームをひと通り頭に入れた後、情報を分けていれば、そのうち、いろいろなことが見えてくるようになります。これがマーケティングの流れを抑えるメリットの一つ。もう一つのメリットが、実はアイデアをひねり出せるようになることです。


実は、マーケティングのセオリーの中でも一か所だけ、アイデアをひねり出さなければならないところがあるのです。それがSTP、すなわちセグメンテーション(Segmentaion)、ターゲティング(Targeting),ポジショニング(Positioning)。これだけは分析では出てきません。だからブレストをして、アイデアを出さなければならない。


そこで役立つのが、情報収集と分析です。


イデアを出す方法としては、オズボーンのチェックリストが有名です。
□他に利用したらどうか
□アイデアを借りたらどうか
□大きくしたらどうか
□小さくしたらどうか
□変更したらどうか
□代用したらどうか
□入れ換えたらどうか
□反対にしたらどうか
□結合したらどうか


これさえあればアイデアが出る。というのは無理な話で、そもそも元になる何かを知っていなければ「他に利用したらどうか」とか「アイデアを借りたらどうか」といわれても、考えようがないわけです。


その点、マーケティングのフローを抑えていれば、自然にいろいろな情報が飛び込んできます。問題意識が明確になるから、情報感度が高まるのです。入ってきた情報を仕分けしておけば、チェックリストのネタになるというわけです。


そのためにも大切なのは、まずマーケティングの基本的な流れを理解すること。ぜひ、朝活『京都朝げいこ』にお越しください。



6月28日(土)13時30分より講座説明会を『COCON KARASUMA』4階シティラボで行います。興味のある方は、ぜひ、お気軽にお越しください。
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昨日のI/O

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某ウェブサイト原稿
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昨日の稽古:

ジョギング、筋トレ