自分の店でも断りますか


10時46分、吉牛。10時57分、CoCo壱番屋


相次いで断られた。振り返れば昨日は何と不幸な一日であったことか。最近、朝ご飯を非常に軽いめにしている。ほとんどロールパン1個だけみたいな感じである。朝ご飯の時間がもったいないこと、加えて少し運動不足気味なので食べる量も減らすことがその理由だ。


ということは、昼前にはお腹がぺこぺこになるのである。たまたま昨日は空手の稽古場の抽選があり、それが10時半ぐらいに終わった。この時点ですでに腹ぺこ状態となっていたため、せっかく車で出かけているのだからと早いめにお昼ご飯を食べることにした。


そこでまず向かったのが吉牛である。抽選会のあった体育館からクルマを走らせること10分弱で着く。が、いつもなら満杯の駐車場が空っぽである。少し嫌な予感がするが「だって、吉牛は24時間営業でしょうがぁ」とつぶやきつつ店に入る。中に客は一人もいない。


席について「特盛りと卵ちょうだい」と頼んだら、あれま。「牛丼は11時からとなっております」と、いかにもマニュアルにそう書いてありますから、まだ牛丼はできませんから、ダメですから、みたいな言い方をされる。時間を見ると11時まであと15分弱だ。それなら、もう少し違った受け答えがあってもいいんじゃないだろうか思い、そう思うとめちゃ腹が立った。


たとえば「牛丼は11時からとなっております。できるだけ急いで準備しますので、少しお待ちいただけますか」ぐらいのことは言えませんかね。と腹を立てつつ「ほな、ええわ」と店を出た。ちくしょうめ、お口はすっかり牛丼を待ち構えていたのに。


まあ仕方ないと諦めた。では牛丼に匹敵するボリューム感のあるオプションはと考え、CoCo壱番屋に向かう。お目当てはカツカレーである。また少しクルマを走らせて店に着いたのが10時57分。営業時間は11時からとなっている。ドアを引いてみたらまだカギがかかっていた。とはいえもう開店寸前の時間である、店内にはスタッフがちゃんとスタンばっている。


まさか無視されることはないやろ、とドアをノックしてみてびっくり。完ムシじゃございませんか。一体どないなってんねん。たかが2、3分、定時より早く店を開けたら何か罰則でも食らうのだろうか。それとも、私のことをちょっとおかしなオッサンとでも思ったのだろうか(昨日着ていた15年もの、ファスナーの壊れた革ジャン姿だと、誤解される懸念がなきにしもあらずだが)ちょっと理解できない。


ここは一丁、CoCo壱番屋のスタッフに声を大にして伺いたい。「仮にこの店がCoCo壱番屋のチェーン店ではなく、あなた自身が経営する店だとしたらどうなのだ、と。わずか3分前に来てくれたお客様に、あなたは知らんぷりをして追い返すのだろうか。そんなことはあり得ないと思うのだけれど。


もとよりスタッフに店長と同じだけの意識を持たせることが難しいのはよくわかる。CoCo壱番屋は少なくとも基本的なあいさつなどは、まだしっかりとしている方だ。つまり一通りの教育はなされているのだと思う。しかし、いくら明るく大きな声であいさつだけきちんとできても、開店3分前にやって来た客を無視するようではまずいんじゃないだろうか。


その教育ではまさに仏作って魂入れずと言われてもしようがない。スタッフにいかにして店長クラスの接客意識を持たせるか。これは実に難しいテーマだと思うが、だからこそうまく教育できれば強力な差別化につながる。ポイントは教育(あるいはモチベーションアップ)のためのコストのかけ方だろう。


それにしても11時を過ぎないと、ちゃんとしたお昼ご飯を食べられないとは知らなかった。ほんとに腹立つ!



昨日のI/O

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