女の子がきれいに見えることについて
かわいい子率70％
京都のほぼど真ん中にいるため、仕事場までのわずかな行き帰りでも結構たくさんの女性を見かける。別にじっと見つめているわけではないのだが（だからかもしれないが）、皆さん揃って、かなりおきれいなのだ。
そういえば仕事で出かける大阪本町界隈でも、あるいは出張で行く東京は神保町のあたりや丸の内に赤坂等々でも。きれいな女の子が多くはないか。これがもし自分がいま血気盛んな20代だったりしたら、それこそ若気の至りというか冷静に観察できていないからだろうと反省するところだが、もう50目前なのだ。自分はかなり客観的に見ているという自負ぐらいはある。
翻ってサラリーマンを始めた25年前といまを比べてみる。新卒入社した会社にも、もちろん女性はいらっしゃった。それ以降、いろんな会社とお付き合いし、またそれなりに町中をうろつくこともあった。で、おぼろげな記憶を蘇らせてみるに、やはりいまの女性たちの方が、どうも見目麗しく思える。なぜだろうか。
仮説を立ててみる。
MECE的に考えるに、まずハードとソフト両面での変化があったのではないか。ハード的にはずばり体型が以前とは変わりつつあるように思える。具体的に言えば顔と体のバランスだ。みんながみんな八頭身美人というわけではないが、例えば昭和一ケタ生まれの自分の母親世代といまの若い子たちを比べれば、体型の変化は明らかではないだろうか。
もちろん、ダイエットを心がけている女性たちも多いのだろう。よってスリムないしはスマートな印象を受ける。でありながら出るべきところはしっかり出ているようにも思う。ま、ここは実態を知らないので何ともいえないところで、もしかしたら「寄せてあげるブラ」なんてものが効果を発揮しているのかもしれない。
体と頭の比率で見て頭が小さいことに関わるのだが、あごがシュッとしている子が多いのも目につく。「固い肉でもがしがしかみ砕いてやるわよ」的なえらの張り方ではなく、「私、固いものはダメなの。柔らかいものをちょぼっとだけ食べたいな」的たおやかさとでも言えばいいか。あごが細くなり、よって口元も小さくなっている若い人たちが増えているのは、明らかに食生活が変化した影響だろう。
小さい頃から固いもの、たとえば煮干しなどを、がりがりと食べたりはしないのだ。これは美的には進化といえるのかもしれないが、生存本能的（ってちょっと変な言葉だけれどニュアンスはわかってください）には退化という説もある。
さらにハード面では化粧品の進化も、女性美化には大いに寄与しているはずだ。これまたよくは知らないが、とにかく女性を少しでもきれいに見せるための化粧品開発には、どのメーカーもしのぎを削りきっている。日本は化粧品に関しても、おそらく世界で最先端を突っ走っているはずだ。当然、その恩恵を日本女性は受けることになる。
化粧品関連からソフト面にも目を向けてみると、化粧術の進化も例えば20年ぐらい前と比べれば長足の進歩を遂げているのではないか。ほら、ときどきテレビで『女性の大変身』番組なんてのがあるでしょう。あれを見ていると、化粧術一つで女性は空恐ろしいほどに変わる（化ける）姿を目の当たりにしてしまう。
そりゃすごいというか何というか。逆に化粧品をいかにすっきり洗い落とせるかをアピールするクレンジングのCMもあったりして、みんな、どんだけ化粧してんねん、とびっくりすることもあるぐらいだし。
ソフト・ハードの両面が関わる領域では、ファッションなどもまさにそうだ。別にプレタポルテやオートクチュールなんてセレブファッションではなく、ユニクロが売っているものでも十分以上におしゃれである。これは日本のやはり技術力の賜というしかない。それも単に洋服を安く作るだけではなく、デザインの優れた、あるいは素材的にもカッコ良く見せる服を作るトータルプロデュース能力のおかげだ。
さらに、もう一つ付け加えるならば。もしかしたら情報による美的感覚操作もあるんじゃないだろうか。この子がきれい、こういうスタイルがかっこいい、こんな生き方がおしゃれ、といった情報がありとあらゆるところに氾濫している。意識してそうした情報を見聞きしていなくとも、いつの間にか吸収しているのが人間のすごいところだ。から、今風の女性たちをきれいだと思うように、知らず知らずのうちに価値観が微妙に操作されている可能性もあるかもしれない。
といった「今どきの女性が、やたらきれいに見えること」についての仮説を立ててみた。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
ホームページ、リニューアルしました。
ぜひ、一度見てやってください。
→ http://www.com-lab.org/
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
昨日のI/O
In：
『日本語に探る古代信仰』土橋寛
Out：
ライフネット生命保険広報さまインタビュー原稿
ブランディング広報さまインタビュー原稿
