本命チョコはわかるけど夫ってどうよ?
本命・夫のみに贈る人33.5%
日経MJ紙の『1000人の家計簿』調査の結果である(日経MJ1月25日)。え〜と本命チョコはわかりますよ、でも夫に贈る人が結構いるのはちょっと意外。だって本命と夫の間には、ルビコン川があるじゃないですか。釣った魚にえさはいらねえだろって考えるのは男の発想なのかもしれませんね。
そもそもバレンタインデーなる罪作りな習慣が定着し始めたのは、今から35年ぐらい前じゃないだろうか。ちょうど小学校5、6年の頃で微妙に色気づき始めたガキにとってはですね、今年はチョコくれる女の子いるんかって大問題が、ガキンチョなりに心悩ませるテーマとなっていたりしたのでした。
個人的には、確か6年生のとき、当時本当に好きだった女の子から『リリアン(なっつかしいなあ、覚えてる人いらっしゃいます?)』をもらって、これが有頂天って気分か、なんてことを思った記憶が残っている。こういうのってもらった方はいつまでも覚えていても、あげた方は案外あっさり忘れてたりするんでしょうね(って、どうでもいいことですけれど)。
マーケティング的に考えるなら、チョコメーカーの立場としては本命チョコを夫にも贈ってもらった方が売り上げがあがる。ということで、恒例のように今年もいろんなプロモーションをかけているんだろう。
もちろん義理チョコだって、バンバン贈ってもらいたい。のだろうが、こちらはやや廃れてきていると思う。だって、ひと昔前とは職場の人間環境が変わってきているでしょう。あるいは職場に対する意識そのものが変化しているというか。以前、社員旅行の話を書いたときに思ったのが、職場に対する帰属意識が薄れてきていること。これはたぶん間違いないでしょう。
→ http://d.hatena.ne.jp/atutake/20050721
ちなみにバレンタインを最も楽しみにしている年代は、十代らしい。これが二十代じゃないってところがおもしろい。たぶん二十代になると楽しみというより、もう少しリアリティがあるというか、贈る方もかなりマジというか。もらう方だってたくさんもらえりゃいいなんて単純には喜んでられないはずだ。だってねえ、「えっ、ウソ!」なんて相手から、めっちゃ気合いが入った本命チョコもらったりしたら、それはそれでドン引きしたりするケースもあるでしょうから。
逆に十代なら、もっとゲーム感覚で楽しめるってことじゃないんだろうか。というところに、マーケティング的には一つヒントがありそうだ。たとえば十代向けには、もっとゲーム的な要素を取り込んだ商品開発があっていいだろう(たとえばメッセージカードで遊ぶとかですよね)。
また二十代本命向けには、チョコをどう演出するかってところがポイントになったりもするはずだ。これは、実際にバレンタインの販促企画を提案したクライアントがあるので、そちらの結果をご覧じろといったところ。
夫チョコだって、切り口次第ではアリだと思う。要は感謝のメッセージを込めてとか、ふだんはあまりまともに考えないけれど(考えてる人もいるんだろうけれど)、やっぱり私はこの人を好きで一緒にいるんだから、なんて意味を確認する機会としてとらえればいいわけだ。ここでもチョコ+ワンアイテムって提案がいいと思う。
もちろんそうした機会としては、父の日や誕生日もある。だから、それらとの違いはどうなるんだって考えれば、バレンタインの位置づけがよりはっきりするだろう。
ところで3月14日のホワイトデーに続いて、最近では4月14日をオレンジデーというらしい。恋人同士でオレンジを贈り合って、一緒に食べるんだって。ご存知でしたか? また韓国では4月14日をブラックデーとよび、この日までになんももらえなかった人が、一人寂しくチャジャン麺(って、どんな味がするんだ?)を食べるそうだ。
今のところ5月14日は、特にテーマは決まっていないみたいようで、それならせっかくだから、この日も「なんとかデー」にしちゃえばどうだろう。たとえば「ゴールドデー」とかね。というか一年中14日は、誰かに何かを贈る日、なんて設定もアリだと思う。
昨日のI/O
In:
『Think』誌
『Voice』誌
Out:
昨日の稽古:
・リハビリのつもりで水泳しました
平泳ぎでゆっくり500、あと、いろいろ500。