地震恐い


45年で11回が46年で11回になってしまった。


引っ越しの回数である。という具合に考えてみると、歳を取ることの意味がよくわかる。つまり、これぐらいの歳(齢46ということですね)になってくると、人生における一年の重みが違うというかなんというか。だから、一年が経つのがとても早く感じられるんじゃないだろうか。だって、10歳の子にとっての一年は、その子の人生の中で10分の1の意味を持つけれども、46歳のオッサンにとっての一年は、その人生の中で46分の1でしかないわけですからね。そんなのアッという間ですよ。


それはともかく、ちょうど昨年の今ごろも引っ越しに関するエントリーを書いていた。それによれば引っ越しもえっかなあ、引っ越そっかなあ、引っ越したいな、引っ越しせんとあかんな、それ引っ越せと続く『引っ越し』五段活用の二段階目ぐらいだった。それが、少しだけランクアップした。ちょっと、恐い話を聞いたからだ。
http://d.hatena.ne.jp/atutake/20050813/


地震である。


つい先日、防災の権威にお話を伺ったのだけれど、とりあえず地震には直下型とプレート境界型の2種類があるらしい。直下型とは、いわゆる活断層が動くやつである。阪神・淡路大震災を引き起こしたのがこれで、日本は活断層の巣だそうだ。とはいえ、直下型が次にどこで起こるかなんてことは、そう簡単には予想できない。ただし近畿地方なら琵琶湖西岸断層が30年以内に動く確率が、全国でもトップクラスになるようだ。実家が堅田で、きっちりこの断層に乗っかってるのがかなりイヤである。


まあしかし確率が高いといってもせいぜい9%ぐらいである(といわれても、よくわからんのですけれどね)。ところが、地震が起こることがほぼ確定しているところもある。東南海・南海地震である。こちらはプレート境界型といわれ、地球の表面(プレートというそうです)がじわじわ動いているために起こる。日本列島は日本海プレートの上に乗っかっていて、この日本海プレートの下に南の方からフィリピンプレートがムリヤリ潜り込むような構造になっているらしい。だから、百年に一度ぐらいは岩盤にたまったひずみが元に戻ろうとしてどうしても地震が起こる。そんなメカニズムになっているそうだ。


だから「東南海・南海地震はお墨付き」なんだと。お〜こわ。もっとも、いつ起こるかなんてことはわかるわけなくて、お墨付き期間は2050年ぐらいまでと長期間になっている。だからまあ、地震が起こる頃には生きていない可能性も半分以上はあるんだけれど。


では地震に関して、ここなら安全などと言い切れる場所が日本にあるのかどうか。探せば、どこかにわずかにある可能性はあるけれども、仮に大地震が起こった場合には、やっぱりアウトらしい。幸運にも自分が住んでいるところが被害を免れたとしても、道路や電気などのライフラインがどうなるのか。もし関東大震災クラスの地震が首都圏を襲ったりすれば、日本全体の経済的なインフラが麻痺する恐れが強い。インターネットだってデータセンターがやられたりしたら、使えなくなるんじゃないんだろうか。


恐いですねえ。


じゃあ、どうするんだって話。とりあえず家を「持つ」ことには、あまり関心がないから、それはまず救いになりそうだ。家一軒、キャッシュで手に入るぐらいの身分になれば、買ってもいいんじゃないのとは思っている。いや、正直に言えば買いたいなとは思っている。というか、いつかは買ってやるぞと秘かに誓ってたりする。


家族一人ひとりのマイトイレを備えた家を持つことを人生の誓いの一つにしてはいるのだが、家を手に入れたらそれはそれでいろいろ心配事があるのだろうなとも思う。しかも家は、手に入れた瞬間から確実に減価していくモノだ。地価だって需要と供給のバランスを考えればこの先、バブルの頃のように上がることはまず考えられない。そうか、値段がどんどん下がって行けば、やがては「このおうち、ちょうだい」なんてノリで買える可能性もなきにしもあらずか。


にしても、どこに住めばいいのやら。奈良だって実は南北に何本も活断層が走ってるそうですよ。とりあえず30年ぐらいのスパンで考えれば、地震が起こる確率は低いらしいけれど。残り少ない人生になってきているのだから、せめて地震などにおびえずに暮らせる土地を見つけたいものだ。って、日本にいては無理なのかもしれない。じゃ、外国に引っ越すなんて選択肢はあるえるんだろうか。仮にアリだとしたら、どこがいいんだろ。なんて悩みは尽きないのだ。


昨日のI/O

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『勇気凛々ルリの色/浅田次郎
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昨日の稽古:

・腹筋
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