Gmailはどこまで進化するのか
現在 3216 MB 中 622 MB (19 %) を使用しています
Gmailのメール欄の下に、こんな表示がある。ごくたまに自分が使っている容量がどれぐらいなのかをちらっと見る程度だったのだが、今日確認したときに「あれっ!」と思った。変だなと思ったのは%表示のところ。確かこの間見たときには二十何パーセントかを使っていたはずだったのにと不審に思ったのだ。
記憶をたぐり寄せてみると、確かにそうである。いつだったかは覚えていないけれども、いつの間にか使用量が25%を超えていて「遂に4分の1を超えてしもたな」と思った記憶が間違いなくある。しかもこの一ヶ月ぐらいでメーラーをMac標準のmailからほぼ完全にGmailへシフトしているのに、使用量が減るってのはどういうことだと不安になった。
もしかして知らない間に、何かのトラブルが起こっていて、Googleさんに保存してもらっているメールが消えていってるんじゃないだろうか。そいつは困るというか、やっぱりタダのメーラーの信頼性というのはそんなものかとちょっとがっくりしかけたのだが・・・。実はさにあらず。
いろんな情報サイトで告知されたからご存知の方もおられるだろうけれど、実はGoogleはメールを勝手に削除したりしたのではなく、まったく逆のことをしていたというわけだ。つまりGoogleはタダで使えるメールの容量を増やしてくれていたのだ。何と太っ腹なことか。たぶん以前は総容量が2700MBぐらいだったはずだから、500MB増やしてくれたことになる。
このGmailの容量は以前から少し気になるところではあった。これを使い始めて一年以上になるけれども、容量が決まっているということはいずれは満杯になる時がくるわけだ。そのとき、いったいどうしたらいいのだと。とはいえそれほど深刻に考えていたわけではない。実際のところ過去のメールを引っ張り出して何かの参考にするというケースもたまにあるけれど、現実問題としては一年以上前のメールを参照することはまずない。だから、いざというときには古いメールを削除していけばいいかぐらいに考えていた。ところがGoogleさんの方ではお客さんのデータを基本的には全部預かってくれるつもりのようだ。
無料のメールの容量は今後も増えるらしいし、さらに年間2000円(正確には20ドル)払えば10GBものストレージを使わせてもらえる。10GBクラスのオンラインストレージは.Macと同じだけれども、こちらは年間9800円もする。.Macのサービス内容を詳しく知らないから、もしかしたらコストがかかる分だけいろんなことができるのかもしれないが、そこはさておくとして。仮にGoogleで年間75ドル払うなら、実に40GBもの容量を使えるようになる。40GBといえば、今この原稿を書いているiBookのハードディスクと同じだ。
以前ならこうしたオンラインサービスを使うときには回線の遅さがネックとなった。が、今では少なくとも自宅で光ファイバー回線を使っている限りは、レスポンスについては何の問題も感じない。ということは仕事に必要なデータを全部Googleに置いておき、iBookには必要なアプリケーションだけを載せておくといった使い方も今後は現実的なものとなるのだろう。
もちろんいつでもネットにそこそこの回線速度でつながることが前提条件とはなるけれども、たとえば今なら、これまたそこそこの都市部に行けばたいていネットへのアクセススポットはある。最悪iBookからネットにつながることができなくとも、誰かのPC(街中のネットカフェとかでもいいわけだ)からアクセスさえできれば、自分のデータにたどり着くことはできるわけだ。極めて便利である。
便利ではあるけれども、いくつかの心配がないこともない。
たとえば。使っているコンピューターが全部で45万台とか60万台ともいわれるGoogleのデータセンターが万が一、テロや地震などの災害にあってシステムダウンしてしまったらどうなるのか。あるいはこれまた万が一の話ではあるが、Googleが自分たちで独占的に所有しているデータを人質に、何か悪辣なことを企んだときに(そんなことはまずあり得ないと思うけれど)どうやって対抗するのか。
そんな話ありえへんやろ、ということが、ちょくちょく起こりうる世の中になっているのだから、そうしたこともあながちまったくの杞憂とはいえないのではないだろうか。とは思いつつも、Googleの善意を信じて個人的にはこれからも、どんどんGoogleシフトが進みそうな気がする。
ということでGoogleさんには一つお願いごとがある。頼むから、SafariでもGoogle docs & spreadsheetを使えるようにしてください。それで、とりあえずは仕事は一通り全部on Googleでできるようになりますから。
昨日のI/O
In:
『確かに生きる/野口健』
Out:
メルマガ最新号よりのマーケティングヒント
「ITの可能性」
→ http://blog.mag2.com/m/log/0000190025/
よろしければ、こちらも。
□InsightNow最新エントリー
「なぜ、Z会は東大合格者数日本一なのか」
→ http://www.insightnow.jp/article/585
昨日の稽古:
・腹筋
・基本稽古