リフォーム適齢住宅はターゲットになるか


平均築年数18.7年。


日本の住宅は高齢化が進んでいる(日経MJ9月5日号)。実家もそろそ
ろ24年目に入るところだ。当然、あちらこちらに痛みが出ている。ま
ずトイレをリフォームし、風呂場も直した。とりあえずガタが来るのは
水回りからのようだ。


うろ覚えだが、日本の住宅の平均寿命は27年ぐらいと、何かの資料で
読んだ記憶がある。ということは実家の命はあと3年ということか。す
ぐに潰れることはないにせよ、この先10年も持つかどうかはわからな
い。


実家に暮らしているのは、両親である。二人で生活するには広すぎる。
掃除をするのも大変だと思う。たぶん細かいところまで手が行き届かな
いだろう。だから家のあちこちが傷んでいく。似たようなケースはたく
さんあるはずだ。


こうした状況を背景にリフォームマーケットが拡大するらしい。矢野経
済研究所の予測では市場規模は2005年・7兆2600億、2015
年には8兆6100億となっている。2020年には9兆円を突破する
可能性もあるそうだ。絶対額が大きくて、成長率も魅力的なマーケット
といえるだろう。


住宅の耐用年数をベースに考えれば、確かにこのマーケット予測は当た
っていいそうだ。しかし、顧客サイドからみれば、リフォームを実施す
る可能性はそれほど高いのだろうか。リフォームの必要性は認めている
にしても、そこにお金をかけるかどうか。


日経MJの記事には2007年からの団塊世代の集団定年が始まれば、さ
らにマーケットは活性化するとある。要するに団塊世代が家にいる時間
が増えるから、快適空間を求めてリフォームするだろうとの読みだ。そ
の原資としては団塊が手にする退職金があると。


なるほど、と一応はうなずくのだが、さて本当だろうか。


たとえば団塊問題の専門家から聞いた話では、団塊世代はそう簡単には
金を使わないとの予測もある。なぜなら、彼らは自分たちの寿命が延び
る可能性に気付いているからだ。現代の医療は加速度的に進化している。
あと10年ぐらいでもしかしたらガンさえも制圧できるかもしれない。


その他の生活習慣病も然り。平均寿命が伸びる可能性はかなり高いのだ。
もし長生きできるのなら、それに応じて生活費を残しておかなければな
らない。ここでリフォーム原資とのトレードオフが起こる。


また郊外の一軒家に住み続けるより、都会に移住する高齢世帯も増えて
いる。何かあったときには、街中の方が何かと便利だという考え方だ。
不必要に大きな一軒家をメンテナンスしたり、防犯に神経を使ったりす
るよりも手頃な大きさのマンションの方が気楽なのだ。


もちろんリフォーム市場だって、今よりは成長するだろう。しかし、日経
MJなどで報道されるということは、すでに有力なところは参入済みと考
えるべきだ。つまり、リフォーム市場は競争もかなり厳しいということ
だ。


それならばリフォームの周辺でどんなニッチマーケットがあるのか。
あるいは、リフォームを頼まない団塊のニーズには何があるのか。


こうした発想をする方が賢いと思う。リフォーム周辺のニッチマーケッ
トなんてかなり見えやすい気もするけど。




昨日の稽古:富雄中学校体育館19時〜20時30分

 ・コンディショニングトレーニング(ラダーを使用)
 ・基本稽古
 ・ミット(後ろ回し蹴りをメインに)
 ・移動稽古
 ・自由練習