衝動買いを誘う仕掛けはどこに?


店内誘惑消費65.2%


東急エージェンシーが調査したコンビでの消費動向調査の結果である(日経MJ新聞11月10日)。商品選びは平均8分、買いすぎてしまった思う金額は1500円までが6割。


何となく(といっても、たいていは何か飲み物とか、食べるものぐらいの意識はあるのだろうけれど)入って、ぐるっと回って、目についたものを買う。そんな「非計画購買(というのだそうだ、初めて聞いた!)」をしているのが、多い順に男子大学生、20代男性、20代女性、女子大生と続くらしい。


とはいえ、そもそもそれほど商品点数が多いわけじゃない。飲み物が決まれば、あとは食べるものを買うかどうか。買うならスナック系かゴハン系かぐらいの選択肢だから、決まれば早い。入ってから店を出るまで10分以内の人が全体の74%ぐらいになる。残り4分の1はたぶん立ち読みでもしているのだろう。


コンビニで、モノを探すなんて事はまずない。セブンでもローソンでもファミマでもどこでも、だいたいどこに何があるかは決まっている。これはコンビニの便利なところでもある。そんなところで差別化を競われても、ユーザーとしてはわかりにくいだけでちっともうれしくないのだ。コンビニのレイアウトなんて新聞と同じで、だいたい決まったところに決まった商品がある方がわかりやすくていい。


といった状況を頭に入れておくと、コンビニ各社がどこに力を入れて、どんなディスプレイ戦術を取っているかがわかりやすくなる。狙いは衝動買い(これも専門的には「店内誘惑消費」というみたいだ、知らなかった)である。

コンビニで消費を誘う「誘惑」は大まかに次の4つになるそうだ
1.ご褒美
2.要チェック
3.タッチ&ゴー
4.きっと何かが
日経MJ新聞11月10日)


1のご褒美、2の要チェックはともかく、タッチ&ゴー、きっと何かがとなると何のことかわからない。ので調査元の東急エージェンシーのサイトに行ってみるともう少し詳しいレポートがあった。
http://www.tokyu-agc.co.jp/news/20061106.html


なるほどね。こうした消費行動特性を踏まえてコンビニサイドとしては、あと一品をどうやって買ってもらうかが客単価アップの秘策となる。その秘策がもっともはっきりと出るのが、とりあえずは心理的な入り口と出口ということになるはずだ。すなわちエントランス回りとレジ回り、そしてエンド部分だろう。


このあたりのディスプレイを見ていくと、各コンビニが誰に対して、何に力を入れて、どうアピールしようとしているのかが見えてくる。近くにないからまだ見たことがないのだけれど、ローソンが新しく展開しているシルバー層をメインターゲットとしたコンビにのディスプレイなどは、ぜひ見てみたいものだ。


知らない間に、昨日が500回目のエントリーとなっていました。なんか自分でも、よく続くなと思います。だいたい朝起きて、さて今日は何を書こうかと考えて、一時間弱。とりあえず頭を回転させるための準備運動としてブログを書くのはいいみたいです。



昨日のI/O

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山本博氏インタビューメモ

昨日の稽古:西部生涯スポーツセンター 軽運動室

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