機内での過ごし方考



99%が遊び


7月13日関空発0830、ANA1731便。関空の駅で「はるか」を下りた時から、ちょっとやな予感がした。中学生らしき修学旅行生がいる。めっちゃうるさい。丸出しの関西弁、それもちょいがら悪系だ(と自分も、人のことを言える筋合いじゃないぐらいの生粋関西人ではあるが)


まさかなあ、一緒とちゃうやろな。と思いきや、こちらの乗る搭乗口には、すでにそいつらがおるやんけ!(みたいなしゃべり方をされていたわけですね、中学生ご一行は)。待ち時間も暇を持て余すというか、これから飛行機に乗る高揚感に包まれているというか。トイレに行けば「わっ、○○(友だちの名前ですね)、うんこしとるで。くっさぁ〜」と騒いでいるし、ムービングウォークの手すりに腰掛けて「めっちゃ、動くし」とか喜んでいるし(そら、動くっ、ちゅうねん)。


まあ、しゃあない。沖縄までちょっとしんぼうしょうと思って飛行機に乗り込む列に並べば、あらま。これって完全にリゾート客ばっかじゃん状態。しかも「当機は修学旅行生の皆さまがおられますので、ご搭乗に際しては修学旅行の皆さまから先にご案内いたします」とかいってる。


待つことしばし。ようやく機内に案内されると、満席である。普通、月曜日の朝一の便なんて空いているものだけれど、とんでもない。少なくとも自分の席にたどり着くまでに空席はなかった。座席は3−4−3の配列となっている。一応、事前に通路席を選んではいたので、まだマシではある。が、隣の3人は若い人たちが一緒に遊びに行くようで「もう、めっちゃうれしいな。飛行機乗んのなんて何年ぶりや。おれ、ごっつ太っとるし、落ちたらどないしょうー」なんて、関西ボケ全開である。


こっちはちょっとでも時間があったら、原稿の一つでも、テープ起こしの30分で進めたいなあと思っていたのだが、さて。


さすがに機内では中学生の皆さんも温和しくしている。お隣の若人たちも、離陸してしばらくするとお休みになられた。やで、うでしやとばかりにiBookを取り出す。さあ、仕事するぞ、パソコンを開いてみてびっくり。モニターをうまく開くことができないのだ。


要するに座席が狭いわけですよ。モニターを見やすい位置まで持って来ようとする、前の座席の背もたれとぶつかってしまう。そもそも膝の上にiBookを置いただけで、ほとんど窮屈状態である。これじゃあ、とても快適に原稿を書くことなどできやしない。という気分では原稿を進めることは無理っぽいので、テープ起こしに方針変更した。


が、これがまた、きわめて難儀である。めっちゃ肩をすぼめないと両手をキーボードの上にうまく置けない。しかもモニターを開ききることができないから、使えるのは画面の上の方だけ。見にくいっちゃありゃしない。イライラするし、肩はガチガチに張ってくるし。


それでも、一時間あまりもの間、何も進まないというのはあまりにも時間がもったいない。『Time is Money』はお一人様のための至言である。思いっきり窮屈な思いをしながら、それでも何がしかの仕事を進めることができた。でも、むちゃくちゃ肩が凝った。目も疲れ切ってしょぼしょぼした。


これなら、少々差額を払ってでもプレミアムシートにすればよかったかと悔やんでも後の祭り。というか、そもそも宿泊付きの安売りチケットを買っているから、どうしようもないっちゃその通りではあるのだけれど。ノーマル運賃なら、プレミアムへのアップグレードは3000円ぐらいでOKである。それだけで、もしかして生産効率が上がるのなら、選択肢としてはありかなあと思った。


ただし、海外へ飛ぶとなると話はまったく違ってくる。ビジネスクラスへのアップグレードなんて、十万単位で余計なお金がかかるわけで、これはもう仕方がない。せいぜい資料を一生懸命読み込むか、それとも本でも読んでインプットに努めるか、ぐらいが関の山だ。


と書いてみて思えば、最近ほんとに海外に行ってないな。もう、そんなに海外に無闇矢鱈と行きたがるような歳じゃないのかもしれない。


昨日のI/O

In:
ブランディング社広報さんインタビュー
Out:
島根大学内尾教授・山口教授インタビュー原稿


昨日の稽古: