子どもとネットの付き合い方


14日でアクセス数847


息子が始めたブログの話だ。一日平均60ぐらいのアクセスを集めていて、それってちょっと多くないか、などと思ったりしているのだが、ま、それはおいといて。


ログを確かめたわけではないけれども、たぶん今のところ見に来ているのは、私の知人がほとんどだと思う。が、たまに妙なコメントやトラックバックがまぎれ込んでくる。子どもの目には触れさせたくない類いのものだ。ネットを使う限りこうしたスパムは避けられないわけで、これをどう教えたものかと考えるようになった。


そんな問題意識を持っていたところにひっかかってきたのが、子ども専用SNSの記事である(日経新聞5月10日)。アメリカのベンチャー企業、インダストリアス・キッズ社が子どもだけ、それも8〜14歳に年齢を限定したSNSを立ち上げるという。


サイトに盛り込まれるのは顔写真、自己紹介にブログ機能。特長はサイト管理を厳重にしていること。加入申込には親にクレジットカードの提示を求めるなどして身元を確認する。子どもが何を書き込んでいるのかを親が把握し、誰にアクセスさせるかも親が決める。


ちょっとやり過ぎかなと思わないでもない。とはいえアメリカでは、それぐらいやってちょうどいいぐらいなのか、とも思う。記事には「不用意にネットを利用すると犯罪などに巻き込まれかねないことを子どもに警告する異例の広告キャンペーンに乗り出した」企業も紹介されている。


アメリカでは子どもが安全にネットを使えるようには、どうすればいいかが真剣に議論されているようだ。その裏には、ネットを使うこと=リスクという認識があるのだろう。


とはいえインターネットはもはやインフラである。ガス、水道、電気などと同じくもはや誰もが、それなしでは生きていけない生活のベースになりつつある。早い遅いはあるにせよ、いずれはみんながネットを使うようになるわけで、子どもにもネットの使い方を教えてあげなければならない。


教えるべき内容は、ブックマークの仕方とか検索のやり方などではない。そうじゃなくて、もっと本質的なこと、たとえばネットメディアの性格(マイナス面、プラス面を含めて)とそれを踏まえた上でのネット情報との付き合い方、ネットがもたらすリスク、メールの書き方を含めネットを使ったコミュニケーションの取り方など実に多岐に渡るはずだ。


そう考えたときに、今こうしてネットを使っている自分でも、何らかのマニュアルを見てきたわけではないことに気づく。ネットの操作の仕方に関するテキストはたくさんあっても、ネットとの付き合い方を教えてくれるような書物は果たしてあるのだろうか。ネットが普及して、まだ10年ちょっとだから、ネットの社会学的な研究などはまだ誰もやっていないのかもしれない。あるいはやっている人がいても研究成果がまとまっていないのかもしれない(もちろん、私がしらないだけかもしれない)。


いずれにしてもネットの普及は、人の生き方にパラダイムシフトを起こしている。そしてこのパラダイムシフトは、現在進行中であり、最終的にどうなるのかはまだ確定していない。しかし、それがパラダイムシフトであるということは、そこから逃れることはできないということでもある。


子どもに、ネットをどう使わせるのか。ネット教育の本質は、たぶんコミュニケーションとはどういうことかを教えることになるのだろう。これはなかなか大きくて、でも早急に取り組むべきテーマだ。それも、たぶん学校に任せていてはダメで、まず親が責任を持って取り組む必要があると思う。


まずはブログから、でいいのかな。





昨日のI/O

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昨日の稽古:

・カーツ散歩
・ストレッチ
・肩甲骨を使った腕立て
→これ、やってみてびっくり。今までの腕立てとは鍛えられるところがまったく違う。この腕立てを続ければ、突きの威力が強くなるかも。