違和感が教えてくれるもの
28分38秒
今年よりタイムを縮める。新しい目標ができた。さて、がんばろうと水曜日に走ってみたのだが………。
走り終わった後の感触がよくない。左足のアキレス腱のあたりに違和感がある。痛いかと問われれば、そこまで強い感覚があるわけではない。足に力が入らないというほどでもない。ただ、なんとなく普段なかった感覚が、確かに存在する。これは体が発する警告信号だ。
去年の秋に一度、ふくらはぎの肉離れをやった。朝、いつも通りに走りに出て、七条あたりから鴨川の河川敷を駆けていて、ちょうど五条大橋の下辺りで「プツン」と切れた。このときは、走り始めてすぐに右足のふくらはぎがガチガチに固まっていることに気づいていた。
なんか疲れでもたまってんのかな。それやったら、ゆっくり走ったらええやろ、ぐらいにしか考えることなく走りだす。いつもなら、それで体があったまってくれば、ほぐれるところが、一向にゆるんでこない。むしろ、まだ硬いなあと思いながら走っていて切れたのだ。
そのあと、5日ほどで治ったと思って加圧ベルトをして走ってみて、プチッとやり、3日ほどおとなしくして出張に行った東京で、タクシーを停めようと横断歩道を駆けて、またプチッときた。結局、一ヶ月ぐらいは走れなかった。
あるいは、ちょうど一ヶ月ほど前の朝。やはり走り始めてすぐに気づいた。なんか腰がえらくこわばっているなと。まあ、寒いからですね、しかも寒い部屋で縮こまって寝ていたからですね、これはきっと。だったら、ゆっくり体を温めてほぐしましょうと走った。
走っている間は何ともなかったのだが、戻ってストレッチを始めた時に異変が起こった。右足を曲げて左足を伸ばし、そのつま先を左手で掴んで、足の裏側を伸ばそうとしたときに、右の腰に電気が走った。
やばっ! と思ったが、とき既に遅し。腰が熱を持ち始めているのがわかる。何とか立ってシャワーをして、戻る頃にはエライコッチャ状態である。経験者は知っているのである。この先、痛みが増してくることを。だから、持っている腰サポーターで腰を締めあげて、仕事に出かけたのであった。
当日の取材は何とかこなす。けれども、いつもならカメラマンの三脚バッグを持ってあげるところ、この日は手を出せなかった。嵐電に乗って席に座るときも、端っこの席に手すりにすがりながら恐る恐る腰を下ろす。ともかく急な動作は厳禁、腰に力がかからないよう気をつけて歩く。
腰痛はその次の日に、さらにひどくなる。そういうもんである、わかっているのである。けれども、この日も取材に行かなければならない。歩くのはつらい。けれど、タクシーに乗り込むのは、さらにきつい。とはいえ、取材先まで電車を乗り継ぎ歩いて辿り着く自信がない。無理してタクシーに乗り込む。
そして取材先は、狭い急な階段を上がったところにあった。階段の昇り降りだけで、き・つ・い。
という苦難を経て学んだこと。違和感はサインである。「あきませんで、無理したら。おとなしい、しときなはれ」と体がメッセージを発しているのだ。これを無視すると、ケガをする。さすがに二度あることを三度起こしてはいけないのである。
万が一、アキレス腱を切ったら、手術して入院して松葉杖をついてと大変なことになりますから。だから、違和感が消えるまでは、おとなしく腹筋して、腕立てして、ダンベル振り回していることにする。
なにしろ目標は4時間半である。来年は、きっと、このタイムで走ってやるからな。と決意する2月21日の朝であった。
昨日のI/O
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腹筋各種