緑帯空手修業的

茶帯空手修業的に

昨夜、茶帯をいただいた。 茶帯である。う〜む、やっとここまで来れたかという想いと、あの審査内容でもらっていいのかという迷いが交錯する。ただ、うちの審査ではいつも次のようにいわれる。すなわち審査の合格はその帯の実力を認めたということではない、…

足りないもの

審査から一週間経った。 この間ずっと考えていた。今の自分には何かが決定的に足りないと。十人組み手は何とかこなしたものの、達成感がないのはなぜか。欠けているものがあるからだ。突き詰めるなら、あの組み手は空手と呼べるのだろうかとも思う。 一撃必…

とりあえず完遂

一分間×10人 空研塾の茶帯審査である。毎年受けようと思い、「今年は受けます」といいはじめて三年目。やっと今年挑戦することができた。一昨年も、昨年も審査を秋に受けようと決めて夏から準備を始めた。その準備がたたって、二年続けて審査前に膝を壊し、…

男の顔の魅力

アテネオリンピック銀メダリストである。 しかも20年をかけて銅メダルから銀メダルへとステップアップを果たした。何がすごいといって、その20年の間ずっと競技者としてトップに居続けたことがすごい。アーチェリーがどちらかといえば静的なスポーツだとはい…

みなさん、お強いこと

奥様は魔女 は昔のテレビドラマだけれど、魔法がなくても奥様は強い。昨夜は空研塾奈良支部でオヤジ空手の体験会を開催。参加者は女性4名(うち2名は経験者ですね)に男性が2名。残念ながら、こちらが勝手に想像していたオヤジは一人もおらずみなさんお若い…

能を学べば空手が強くなる?

上虚下実。最大全力。 さらにはすり足、サシ込に打込。いずれも能の用語である。武士がその嗜みとして能を学んでいたことは以前のエントリーで書いた通りだけれど(→ http://d.hatena.ne.jp/atutake/20061003/1159834760)、実は武士にとっての能は嗜みどこ…

壊れない体を創るためには

六歳六ヶ月 一流を目指して芸事を始めるなら、これぐらいからが鉄則。日本の伝統芸能では、ほんの子どもの頃からの修練を大切にしてきた。まったくの勝手な推測でしかないが、おそらくは武士の子も6歳ぐらいから基本的な武芸を仕込まれてきたのではないだろ…

松井・がに股打法と馬歩站椿

10センチ、スタンスを広く ケガから復活した松井秀喜は打撃フォームを変えていた。構えた時にスタンスを10センチほど広くとり、ひざを外側に開いた(がに股風になる)のだという(日本経済新聞10月4日)。 なぜか。ケガをしている間に、どうすれば大地からも…

大腰筋を意識する

心拍数180 以前、能楽を取材した時に聞いた話である。能を舞っているときのシテは、これぐらいの心拍数になっているという。しかし、舞台上の動きはあくまでも優雅にしなやかだ。このとき取材に応じてくれた方は、能を舞うとは実はコマを回すようなものなの…

軸足を意識する

回し蹴りは軸足 子どもを指導する時によく「つま先で回って、かかとを相手に向けるんだよ」なんていっている。が、言うは易く行うは難しの典型であった。もちろん、自分でも回し蹴りのときには軸足の返しは意識しているつもりだ。だが「つもり」と実際にでき…

絶対基準のすごさ

合格率1.44% 受験者1300人あまりに対して、合格者わずかに19名。今年五月に行われた剣道の八段審査の結果である。ちなみに司法試験の合格率が3%ぐらいだから、もしかしたら日本でもっとも合格することが難しい審査が、この剣道八段審査といえるのかもしれ…

中田の体作りの秘訣は

3ヶ月vs20日 骨折した時に、どれぐらいの期間で復帰できるかという話。ジーコがいうには、ブラジルの選手が3週間ぐらいで戻ってくるケガでも、日本選手なら3ヶ月ぐらい経たないと復帰してこなかったそうだ(日経ビジネス9月18日号)。 なぜ、そんなにも違い…

手刀、裏拳を使ってみる

裏拳での脾臓撃ち、振り撃ち。 手刀でのさまざまな技。 最近の稽古では、こうした技をたくさんやらせてもらっている。しかも基本稽古だけでなく、ミットを使った稽古までやっている。これがなかなか発見の連続である。 もちろん空手にそうした技があることは…

顔面が空手を変える

先週の日曜日、審査があった。 緑帯の審査では五人組み手がある。今回審査を受けたのは普段から顔面ありルールで稽古している道場生だったので、三人は顔面あり、二人はいつものフルコンルールで組み手をすることになった。審査を受けたのはオーストラリアか…

空手のための読書・パート7

ようやく最後です。 内田先生との出会いは、最初はインタビューを希望する相手としてであった。そこからいろいろと調べていくうちに、この人はおもしろい、この人の本はすごいと発展していったのだが、そのテーマはあくまでも構造主義をベースとしたものだっ…

空手のための読書・パート6

ためない、うねらない ある時期から、塾長がこんなことをいわれるようになった。最初は何が何だか状態である。だって、そうでしょう。空手の突きといえば、腰のひねりを効かせて体をねじって突き込むもの。だったはずだ。が、しかし。その話を聞いたとき、あ…

空手のための読書・パート5

ルールが技術を規定する 何を当たり前のことを、と言うなかれ。武術と格闘技の決定的、根源的な違いを、このひと言で喝破しているのが『八極拳ノート/山田英司』である。 格闘技とは、ルールを設定することにより、強さの測定基準を明確にしたものである。…

空手のための読書・パート4

すみません。長々と続けてしまって。 さて、指導書、理論書が充実してきたのは、ここ数年だと思う。いっちゃ悪いが、10年、20年前のそうした書物と比べれば、最近のものは内容の充実度が違ってきている。背景にあるのは全体的な格闘技ブームなのだろう。格闘…

空手のための読書・パート3

読んでいたのはマンガや小説だけではない。 指導書や理論書の類いも片っ端から読んでみた。これは実際に空手を習い始めてからのことである。何しろうちの流派は、基本ぐらいは自分でちゃんと稽古しなさいという考え方なのだ。もちろん最初は手取り足取り教え…

空手のための読書・パート2

小説、マンガ、指導書(?) 社会人になってからは、読む傾向が少し変わった。空手家の伝記めいた本をいくら読んでも、基本的には自慢話のオンパレードであまりおもしろくないのである。そこで小説ならどうかと。ところが空手、拳法関係の小説となると、これ…

読書は空手の役に立つか

マンガもいれると200冊以上 空手、拳法関係でこれまで読んで来た本の数は、ざっとこれぐらい。その一番最初はたぶん、ベースボールマガジン社が出しているポケットサイズの『空手』だったと思う。これを買ったのが現役で阪大の試験に落ちてしまい、宅浪を決…

親の力のすごさ

昨日、約200人ぐらいの子どもが参加する空手大会があった。 この大会にいつも一緒に練習している子どもが何人か参加し、その中の一人が見事に優勝した。学年別・性別に分けられている中では、もっとも参加者の多い小学4年の女子クラスでの優勝だから、とても…

なぜ平常心を保てないのか

たとえば幅30センチの板の上を歩く 板が地面の上に置いてあれば、なんてことはない。目をつむっていても歩けるぐらいで、仮にその長さが10メートルぐらいあったとしても足を踏み外すことはまずないだろう。 しかし、これが地上5メートルぐらいの高さとなれば…

高血圧とどう闘うか

191〜137/125〜91 左が緊張期、右が弛緩期。私の血圧の話である。高いときで上が191、下も125ぐらいある。かつて巷の女性たちの間では『三高神話』がもてはやされた。すなわち結婚相手に求めるものは高学歴、高収入、高身長であると。ひるがえって物心つい…

フォームを守れる打ち手は強い

元禄なんか初心者のやるこっちゃ。 勝ちたいんやったらブッコ抜きやで。 何の話かお判りになる方、おられますか。自動卓が普及する前に麻雀をやっていた人、それもかなり熱心にやってた人ならわかるかも。早い話がイカサマのやり方である。 元禄というのは、…

実力はフォームの美しさに

生でプロレスを見た。 生まれて初めての経験である。団体名は大阪プロレス、ショーアップの要素が多分に入っている。とはいえリングサイドで見る分にはなかなかの迫力だ。投げられリングに叩き付けられるたびに「ドダン」といった鈍い木の音がする。素人があ…

日本、もしかしてブラジルに勝てないか

90分間ずっと11人が気持ちを一つにする。 そんなことってあり得ないんだろうなと、日本とクロアチアの戦いを見ていて思った。もちろん、ある局面で全員の意識がほぼ一つに固まることはある。セットプレーの時などは特にそうなのだろう。だが、特に後半の疲れ…

レッシュ式腹筋トレーニングはきつい

腹筋20回でお腹パンパン トレーニングのやり方一つで、こんなに違うものか。廣戸聡一氏のレッシュトレーニングでは腹筋一つがすごくきつい。なぜ、そうなるのか。 両足を伸ばして座る。腰を曲げて状態を前傾させる。これがスタート。ここからゆっくりゆっ…

子どもへのコーチング

男子三日逢わざれば刮目して見るべし、というが。 ことは男子だけに限らない。むしろ最近では、女子の方が当てはまる諺となっているかもしれない。この日曜日に子どもの新人戦があった。よく知っている女の子が出たのだが、彼女の上達ぶりが強烈に印象に残っ…

トップを生でみる

史上12人目の4000塁打 運よく清原選手の偉業達成を生で見ることができた。たまたま「ドーム、連れてってや」と息子に頼まれて、んじゃ行ってみるかとなった次第。大阪ドームなら玄関出て、ちょうど1時間ぐらいで行ける。 プロ野球を生で見るのは、1…